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開放 [病気]

今は、朝です。

今日は朝一番で、病気で苦しんでいるワンちゃんの
往診でした。

末期の癌でした。
残念ながら7時43分なくなりました。

一時危篤を乗り越え、自宅療養をしていましたが、
様態が昨日から急変でした。

さまざまな薬を投与して、最後は痛みをとるだけかも知れません。

最後の二日間、家族とお散歩行ったりしていたと思います。
信じられないほどの回復でしたので。

最後、痛みをとるためのお薬を投与して、恐怖を感じるように暴れてしまい
痛み止めの追加をして、最後は眠るようでした。

この子は、自分が子犬のときから見ていて、途中いないときもありましたが
最後は自分も看取りました。

ちょっとお茶目な子でしたが、家族全員がいる朝みんなに見送られたあの子は
幸せだったでしょう。

飼い主は私のことを力不足と感じたかもしれません。
まだ、何かできるのではと思うこともあります。
何もないかもしれないけど。


何ヶ月も癌と闘いぬいたのです。
今は安らかに眠ってください。



ごめんね、レオン助けられなくて。

手術 [病気]

手術は緊急以外は、予定を決めて行います。

予定ですが、手術の内容、意味、費用などすべて話した上で
早目がいい場合はなるべく早く、そうでない場合は都合を聞いてとなります。

手術を決めてから手術日まで、少し時間をとるのはいくつか理由があります。

そのひとつとして、

飼い主が手術を決めてから手術日までに、もう一度考える時間を作るということです。

手術の必要性をお話しているときは、獣医師のお話のイメージが強く舞い上がってしまう方もいます。
もちろん早急に手術が必要な場合は別ですが。

今手術をしたほうがいいけど、今すぐしなければどうにかなってしまう、
というわけでもなさそうという手術の場合、

舞い上がって手術日を決めてしまう方もいると思うのです。

冷静になる時間として、少し時間を空けます。

そうすると、さまざまな理由でキャンセルする場合が2割位います。

どんな理由であれ、ためらいがある場合は無理に手術をしなくてもいいと思います。

ただ、この病気では今手術したほうがダメージが少ないから、
キャンセルしないほうがいいのになぁと思うことはあります。

その場合は、出来れば今のほうがと再度お話しますが、
今すぐどうにかなら何のなら、どうにかなってから考えると答えが返ってきます。

その結果、数ヵ月後変化が現れて来院する方、
かなりひどくなってから来る方もいます。

時間もリスクも費用も数倍になります。

強くお話しないのがいけないのかもしれませんが、
費用などもかかることを考えると強く言い切れないです。

押しが弱いのかなぁ。

難しい問題 [病気]

病気になることは生きている限り避けられないと思います。
病気になったとき、その後どのようにするかは難しい問題です。

薬などの問題、時間などの問題。さらには金銭的な問題。
これは動物、人間に関係なく起こる確実な問題だと思います。

すべてがクリアできる人はどれ位いるのかわかりません。

ただ、病気にならず生きていいけたらと思うことが、
多くなる年齢に自分がなると切に思います。