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何度でも書きます [病院関係]

最近、ブログを書き込むほどの時間と体力がありませんでした。

本日、どうしても書きたいことがありましたので、
文章はあまり成り立たないかもしれせんがかきます。

本日、子供が子猫を2頭拾ったらしく、病院にもって来ました。

拾ったということは、その後どうするかまで考えていなかったのでしょう。

まぁ、子供ですから仕方ないかもしれません。

で、当クリニックに来院して、

「子猫拾ったんですけど。」
と言ったので、

「どうしたいんですか?」
と聞き返しました。

「診察をするなら、お金かかりますよ。」

「えっ、お金かかるんですか?」

前も何回か書いていますが、初めから野良猫だからタダであると考えている方には

絶対無料にしません。

私は、動物を診察して生計を立ててます。
ボランティアではないです。

ただ、何とかしますからと言う方には、病院としてできる限りの負担はします。

その後、子供たちに

「もし、病気を治したら、誰が飼うの?」
「元の場所に戻すだけなら、この子は捨てられてことそんなに変わりないです。」

「そのことまで考えて拾いました?」

しばらく悩む子供たち…。

その中で

「飼ってくれる人がいるかもしれない」

「聞いてくる」といいました。

私は、この行動をして欲しかったのです。

ただ、探してもいなかったときの事を考え

「飼う人がいなかったら、この猫たちを病院に置いて、権利を放棄してください。」

と言いました。これは、病院で探すと言うことなんですが、モチロン内緒です。

その後、子供たちが探している間に、ノミダニの駆虫、流動食の投与、保温をして待ちました。

「連れておいでと言ってくれる人が見つかりました」

こどもたちは、嬉しそうに連れて行きました。

病院が嫌われてもいいんです。

たとえ拾った命でも、その重さは大変なもので

多くの人の助けがないと、救えないかもしれないと

そして、自分たちで行動することで救える命もあるということも

それを少しでも覚えていてくれればいいんです。

もちろん、診察費用等は無料です。

子供たちは努力して、小さな命を救ったのですから。

でも、これで怖い病院と先生というイメージがついてしまったんでしょうね。


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コメント 6

knys

「怖い大人」って、子供にとって必要です。
私も怖い大人でありたいと思います。
by knys (2010-10-08 22:17) 

ushikubo

knysさん こんにちは。

ちょっと前までは、公園で釣りしている中高生まで、
怒っていたのですが、

今現在、気力が院内だけになりました。

いけないことを怒らない大人が、
子どもを間違った方向に行かせてしまうではと思うことあります。


by ushikubo (2010-10-09 16:36) 

coke

ペット・・生き物を飼うということは、私達に癒しも与えてくれますし
時に夫婦喧嘩の仲裁だったり、家族の繋がりの橋渡しになったりと
そんな色々な飼い主さんの話も聞きますし、実際に飼っていて
そう感じます。

しかし、同時にペットを飼うことで犠牲にしなくてはならないことも
生活に発生します。
私の場合は、1泊の旅行も行けなくなってしまいました。
もちろん心配性というのもありますが・・。

他にも飼い主さん、それぞれが何かしら飼う前と飼った後では
生活が変わったと思います。

可哀想だから何とかしたいという気持ちには覚悟と責任が必要ですね。

by coke (2010-10-10 23:31) 

ushikubo

cokeさん こんばんは

生き物を飼うってことは、自分の時間とお金を分け与えるものと考えています。

お金がかかるから、捨てるという現実もあり、

自分の時間が取れないから捨てるという現実もあります。

むかし、お預かりのまま捨てられた子もいます。

生き物は、かわいい、可哀想だけでは飼育できないような気がします。
by ushikubo (2010-10-16 19:29) 

みしぇる

はじめまして。

先日、勤務先のエントランス前に、生後間もなく置かれていた仔猫を安楽死(この言葉は個人的には好きではありませんが)させたのを、今でも正しかったのか悩んでいたときに、この記事にたどり着きました。


ボランティアではない、が救える命は救いたい。

本当に、そう。

学生時代でも、働くようになっても、この悩みはつきまといます。
by みしぇる (2010-11-23 23:16) 

ushikubo

みしぇるさん こんばんは。

もし、獣医師になったばっかりならば、
必ず当たる壁です。

ただ、自分が出来る最大限のことをすればいいのです。

自分が無理をして、助けてもどこかに必ず歪ができます。

自分が出来る範囲で、助けられる命を助けましょう。

絶対に自分に無理をしないように。

もし、動物全体をと考えているなら、獣医師をすててでも
地球を守ることを研究するなり、多くの種を残す方法を考えてみてもいいかもしれません。

動物を救うのは、獣医師だけではないですからね。

今回、あなたが選択した方法は、あなたが自分に出来る範囲であれば、間違いではないです。

正しいかどうかは、永遠に出ない答えだと思います。

頑張る必要はないけど、その子のためにも立ち止まらずに。




by ushikubo (2010-11-28 23:07) 

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