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医療過誤 [獣医師]

ネットで見ていると獣医療過誤のことが多く書かれていますね。

自分の病院でも、ミスは絶対あると思う。
今のところ、ごくごく些細なことで、お互い気づくので注意出来ます。

ただ、この間のようにどんなに検査してもアナフィラキシーショックも起こりえる。
飼い主さんに対する説明がいかに大事か。
検査は費用がかかるが、意味があることであるかを説明しなければいけないのでしょう。

でも、中にはお金をかけず手術をしてほしいとか、検査しないでくれとかもあります。
お金もかかりますし、飼い主の希望もあるので、納得していただければ手術をします。

検査もせず、万が一があったら訴えるなんてことはないと思いますが、
そのような人がいるのも事実。

さらに、最近ネットでこんな記事も見ました。(日本経済新聞 夕刊)
要約しますと

「訴訟は氷山の一角。医療過誤や事故で亡くなるペットは多い」弁護士が示すと、

その理由を某大学獣医学部教授は
「獣医師の絶対的な知識不足に加え、技術のばらつきが大きいためではないか」と話す。

これって、どうなの?
獣医大学では絶対的な知識すら教えてくれないの教授?
臨床の一定の技術レベルまでは教えてくれないよね、大学の教授は。
大学の先生がこんな事いってはだめだと思う。

日本の大学は、小動物獣医師として最低限のレベルにも達しないまま卒業ですよって
言っているようなもんでしょ。技術はまだしも知識ぐらいは教えてよ、教授!

これだと、教授のレベルもばれちゃうよ。

 「獣医として開業する場合、通常は国家資格をとってまず開業医の下で勤務医として務める。
 そこで治療しながら経験を積む。
 だが大半の動物病院は小規模で先輩医師や看護師らベテランの数も少ない。」

現実問題、ほとんどこのような状態ですよね。
大学なんて病院や臨床系研究室以外ではほとんど実践的な小動物臨床教えないし。

そもそも、獣医学はもともと人のために作られた学問だったから、
諸外国のように、ペットなんて概念はずーっと後進国。

でも、おかしなことに大学病院は小動物に力を入れてます。
需要が大きいことに気がついたからですね。
遅いって。

 「新薬や手術、治療法などについてどれだけ勉強するかは結局、
 個人の意欲次第となり、腕前の差は大きいという。 」

これは、獣医でなくても何の世界も一緒でしょ。

医師のように、研修中でも生活できる給与でれば、みんな大学で研修医するんじゃない?
研究生なんてお金払って働かしてもらっている状態でしょ。
最近、やっと研修医でも少し給与出るけど、生活は出来ないよ。

大学生活 計11年経験しているのでそれとなくわかります(馬鹿がばれる)。
この計算でいくと、社会人デビューは三十路過ぎてから?(恥)
秘密です。

獣医療費が高い!研修する選択肢は少ない、勉強にお金かかる、給与は安い。
自分で勉強するお金を稼がなくては。

病院開業しても、医療の向上にはある程度機材は絶対に必要。
器具はいいのそろえて、値段は安くなんて一部のお金持ちの獣医さんしかできないよ。

獣医療向上のためには、ある程度お金もかかると思う。
それを、しっかり飼い主さんに還元できる獣医師がいい獣医師なのでしょう。

最近、勉強しなければとつくづく思います。



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