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大事なものは?

先週とはうって変わって静かな日々です。

ちょっと、動物病院のブログやホームページをみてみると、

家庭を犠牲にしてもがんばってます、みたいなことを見ることがあります。

私自身も、そのような時期はありました。

でも、そのような時期の中考えたことがあります。

自分を育ててくれた親を犠牲にしてまで、診療しなければいけないのか?

その事を、理解してくれない飼い主などいるだろうか?

そう考えた末、ある程度自分を犠牲にするのは、仕事上意味があるが、

本当に大切な事まで、犠牲にして続ける意味はあるのかと。

自分を大事にしてくれた人たちの最後や、特別な事に対しては躊躇う事なく優先しようと。

それを大切と思わない人間が、命の大切さなど分かるわけないと感じたのです。

その事は、自分以外にも一緒に働いていた人にも伝えました。

何よりも、家族を優先しなさいと。

家族に多くの犠牲を与えて、人に幸せを与えるのは何かが違うと思う。

ある同僚に、
「獣医師はいくらでもいるけど、子どものお母さんは先生しかいないんだよ。」
「何よりも、子どもを優先して、時間が出来たら獣医師に戻ればいいよ。」

その当時、きっと不満だった返答だったであろう、同僚から、

「先生の言葉を胸に子育て頑張っています。」
と言うような、言葉をもらった時嬉しかったです。

愛するものの大切さをわかっている人は、
時間がたっても飼い主の苦しみや辛さがわかる立派な獣医師です。

口先だけの獣医師よりも本物であるこは、皆がわかっています。

だから、当クリニックでも、一緒に働いていくれる仲間には全く同じ事をいっています。

愛する事の大切さ、これが分かる人が何よりも、
人の辛さや、動物の辛さが分かる人だと思っています。

それを、フォローする事がチームでしょう。

小さいながらも、頑張ります。


当クリニックのスタッフは、それが分かっているスタッフです。
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coke

こんばんは。
最近は深夜帰宅が多く・・

私は昭和生まれですが、新人類と呼ばれ世代なので
家庭を犠牲、自分を犠牲にしても企業に尽くすという
考えは皆無とはいいませんが、無い世代です。

でも、世代というより本人の生き方とか人生観の問題ですね。

先生のおっしゃる「家庭を犠牲にしてまで・・」
どんな業種にもあてはまると思ってます。
私も子供が骨折して学校からコールが入りましたが
即、仕事はストップして駆けつけました。
娘が帰宅に遅くなり危険なら、遠方だからこそ仕事より
子供のために車で迎えにも行きます。

私の叔父は内科医師として人生の後半からは地域医療に
関わってきましたが、自らが進行性のガンになった最後まで
診療をしていました。
家庭を犠牲にしていたか?どうかはわかりません。
ただ、地域医院として急な往診とかもあったと思いますが
家庭、自分の時間は有意義に過ごしされてました。

先生のお考えは、先生に診て頂いているペットの
オーナーの皆さんもご理解されてますよ。きっと。



by coke (2010-11-11 00:57) 

ushikubo

cokeさん こんにちは

ご返事送れて申し訳ありません。

仕事のために生きているのではなく、
自分が生きる目的がなんかによりますよね。

仕事が一番な人は仕事一番でいいと思います。

家庭が一番な人は、仕事と家庭の調和を取ればいいと思います。

何が、自分にとって一番なのか…。

仕事は全くしないで、家庭だけは裕福なら別ですが、
現実的ではないと思いますので。
by ushikubo (2010-11-22 17:03) 

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