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ピアニスト辻井伸行さん

ちょっと古いかもしれませんが、ピアニストの辻井伸行さんが、

バン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝したことが報道されました。

私自身、クラシックなどあまり聞かないのですが、非常に名誉ある賞ですばらしいと思います。

彼自身全盲であるということですが、優勝したのは、彼の感性と努力以外何者でもないと知りました。

盲目のハンディが感動を誘って優勝したのではないと。

彼の父親は産婦人科医だそうです。

父親の病院内で、あるインタヴューアがテレビでたしかこんな質問をしました。

「可哀想と思ったことありますか?」

この質問の回答の意図は、おそらく盲目について何らかのお話を引き出そうとしたのでしょう。

練習をさせすぎたとか、などの答えを聞こうと思ったか、医師として聞こうと思ったか分かりませんが…

回答する内容も応えにくいでしょうに…。


その時、その父親は医師としてではなく、本当に父親として答えました。

「息子に、1日でいいからお母さんお顔が見てみたい。
 次の日から、またずっと見えなくなってもいいから…。
 と言われたとき、可哀想だと思いました、本当に可哀想だと思いました。」

その言葉と共に、その方の眼からは一筋の涙が…。
医師から父親になった瞬間、顔つきも変わりました

その映像ではその後しばらく沈黙だったような。

何の特集でもないひとつのニュースで、見ていた自分も涙腺が…。

医師として何も出来ないことがわかっているはずだけど、
できるなら見せてやりたいだろうに。

いつも、前向きに生きているお子さんの数少ない、
かなえられない願いだったのでしょう。

そして、いつまでも父親の心に残る言葉だったのでしょう。

これから、ピアニスト辻井伸行さんとしては
親すら想像できない世界のピアニストになっていくのでしょう。

人ってすごいね。




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