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いろいろ訴えられる時代 [獣医師]

日本もいろいろ控訴される時代になっているようです。

あまりに理不尽なものから、納得できるものもあります。

獣医療でも裁判は多いようです。しかも高額になってきているようです。
この中には、治療や医療ミスでなく、飼い主のクレームで裁判なることも。

このままでは獣医療崩壊も危惧されるとのことです。

これはつまり、治療困難な動物は、すぐに高度医療の病院に送る
町医者はそれを判断することだけにいる。

日本にどれだけの数の高度獣医療指定病院があるのかなぁ。

もしくは、すぐに安楽死をすすめるような感じになるかもです。
以前何かの本で読みました。

控訴の多い某国の動物病院は難治性の疾患が来るとすぐに安楽死を進める。
高度医療病院では、高額医療で、裁判を起こさないようにサインもしくは
難しくなると安楽死を進める。

ただし、ドクターは正直に話すことで免責されることが多い(司法取引?)。

これは、訴えられるより、安楽死を選んだほうがリスクが少ないということらしい。

専門誌の中でいくつかの事例が出ていました。

その中で、これで獣医が悪いといわれるのは
ちょっと難しいのではというのがありました。

簡単に説明すると、

停留睾丸の犬の手術をしたことは認める(きちんと睾丸は摘出した?)が、
さらにもう一組の睾丸もしくは取り残しがあり、癌になって死亡したのは
獣医のミスである。

ということです。

もちろんその手術を見たわけでもなく、剖検でどう説明したかわかりませんが、
睾丸4つあることを見抜けなかったのが悪いとなるのはきついかも。

通常2つですから。

取り残し等であれば、獣医師の責任は重要だし。

これからの説明で、
「まれに動物では見えないところにさらに2つ睾丸がある可能性がある。」
が必要かな。

説明が深くなればなるほど、手術の怖さを飼い主に植えつけているような気もする。

本日もどきどきしながら手術終了。


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コメント 3

ベンママ

はじめまして
フレンチブルドッグ3才半の母です

昨年はヘルニアの手術をしました
停留睾丸ということでいつかは手術しなければと
1年たち今月11日に去勢手術しました
手術後取った睾丸2つ見せてもらいました

まだ抜糸前です
だいぶ腫れもひいてきて元気は元に戻りましたが
今日
興奮したのか
ないはずの睾丸らしきものが二つ大きく見えました
去勢前も格納式のように出たり入ったりしてたのですが
この目で取った睾丸二つみたのです

これは元々4つあったのでしょうか
診察しなければわからないと思いますけど

ヘルニアの抜糸後ぱくっと開いた経験上
抜糸は来週になってます

不安がよぎります
腫瘍でしょうか
by ベンママ (2009-11-18 13:58) 

ushikubo

ベンママさん こんにちは

おそらく、亀頭球(尿道球腺)だと思います。

興奮時にペニスの横に出るものだと思います。

たぶん大丈夫ですよ。

診察時に聞いてみてください。
by ushikubo (2009-11-18 17:20) 

ベンママです

御礼が遅くなりまして申し訳御座いません。

亀頭球(尿道球腺)なのですが!
そういうものがあるのですか!

もうびっくりするやら安心するやら

あ〜ホントに良かったです

念の為に抜糸の時に聞いてみますが大丈夫そうですね

本当に有り難う御座いました


by ベンママです (2009-11-21 19:31) 

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